蜂と菊


花が少なくても やってくる
百花の蜜集め 次に繋げる
たっぷり蜜集め また飛んでいく

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今年は12月を過ぎても、秋のような陽気
道行く先にはあちこちで菊が花を咲かせていました。

菊の花は、どこに住んでいる時にでも見かけました。
菊の種類によって、思い出すことは様々。

昔の曾祖母の家
ランダムに植えられた実家の庭
軒先に立派に育った大輪のもの
名古屋城の菊人形
結婚式での生花の髪飾り
農業地帯での送り迎えの畑の脇
いつでも花売場で売られている風景

菊の咲いていない地域に住むことがもしあれば、
菊を見ると、思い出がいろいろ出てきそうです。

新しい品種が出てきて、菊のイメージが覆されることもありそう。
それはどんなものだろうかと思いを巡らします。
菊を見ながら、しばらくは肌寒い季節を味わいます。

ちぎられた口に牙がある


でこぼこから メッセージ
ここにも みちがあるよ だって
こすると みえる あたらしいみちが 
おおきなとおりから ほそいおくのみちも
どんどん でてくる 
また こする
みちは どんどんできてくる

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小さい頃に紅葉できれいな葉っぱを拾って
しばらくとっておいたのに
いつのまにか色があせてしまい
がっかりしたことがよくありました。

一度大きなイチョウの葉っぱを拾い
何年たってもめずらしくきれいなまま。
見返してはとっておき、気づけば20年以上持っていました。
最近さすがに縁が砕けており、ようやく自然に還しました。

今なら写真に撮ったり、スキャンしたりなどいろいろやる方法を得て
何気なく見つけた葉っぱや木の実を
特に目的もなく記録しています。

落ち葉を空に舞いあげて遊んでいる様子や
森で落ち葉の布団をして寝転ぶ写真に憧れる長女を見て
その季節、その時でないとできない体験や感覚を
いつも細かに拾い上げられる人でありたいなと思うのでした。