金継ぎ第2弾

春~夏、夏~秋にやっていた金継ぎ。
初めにやったものは、少し失敗し
金継ぎをした部分が取れてしまったり、
陶器どうしをうまく接着できなかったりしていました。
その次にやったものは、見た目がだいぶ整いましたが、
取っ手のように力が入るところは、再び取れてしまうことも。
また挑戦してみます。
表面を覆うのは金ではなく、違うものでもいいかもしれません。

来年もいろいろ試し、私自身が作っていても、
作品を見ているかたが見ていても
おもしろい作品が生み出せますように。
皆さまもどうぞよいお年を。


根元はどっしりと太く 木のようで
先は枝分かれ 明るい色になっていくトゲ

丸々とした2つの実と ほっそりした実が1つ
ほっそりの実からは 少しだけ芽が顔を出す

ドングリ林で ドングリの実が落ちてきた時は
速くて強い落下で 痛かった

栗で同じことがあったら
昔話の登場人物のように 慌てふためくだろう

トゲに囲まれたイガの内側は 動物のような起毛であった
3つの実は 温かく守られたお布団で眠っている 
準備ができて ぱかっと割れるまで

金継ぎ 第1弾

気に入っていたマグの取っ手が取れてしまい、
しばらく前からやってみたかった金継ぎをようやく決心しました。
梅雨入り頃からやっていたのが、今月半ばにようやく完成。

1回目で、まだやり方をちゃんと理解しきれておらず。
つなぎ目が少しずれました。
またどこかでぽきっと折れてしまうかな…と心配していましたが、
2週間ほど特にトラブルもなく使えています。

今回のマグは、友人の結婚式の引き出物でもらった思い出の品。
同時にやった他の器も、いくつかまた描いてみます。

新婚旅行先で買い、使ううちに欠けてしまったマグも最近見つけ、
2回目の金継ぎも始めてみました。
1つ1つは短時間で進む11ほどの工程ですが、乾燥に2~3週間や3~4日かかる工程もいくつかあり、気の長い作業です。
漆の性質は、湿気がある時期の方が乾燥が進むとのこと。
乾燥しやすい時期の前に、時間を見つけてやっていきます。

かんむり

春はとうに過ぎ
もうすぐ梅雨明け
シロツメクサのかんむりは
ほどけないまま 皿の上

ひとつだけの はかりでは
見えないもの はかりきれない

秋に咲く 種をまく
コスモス サルビア
虫に 食われても
上に延びる 葉をつける

夏を越し 花が咲きますよう

目の前の楽しみを 少しずつ
次は 花火と手巻き寿司

春の名残

春の初めから初夏にかけて
摘んだ花

分けてもらった花

拾った花

が、乾燥し
和菓子、反物のような色合いに。

「摘んだ花」もいい具合に乾燥し
現在また違った風情を出しています。
今度はこれを描いてみます。

好きな絵を見ていて
この作家さんは「線の人」だなあ
この人は「面の人」だなあ
と思うことがありました。

線に味があり、特にその人らしさが出ている作家さんは「線の人」
色が前面に出ていて、その組み合わせが特徴的な作家さんは「面の人」なのではないかと。

私はずっと「面の人」になりたいと思っていました。
しかし、より特徴を出しやすいのは「線」かもしれないと思い始めました。
ずっと続けていた書道しかり、
小さい頃でも絵具で描くよりもよく描いたのは鉛筆やペンでした。

中には、線も面もどちらでも魅力的な方もいらっしゃいます。
いろいろ描いたり、やり方を組み合わせて「面」でも「線」でも 
“これ!”
というものが表現できたら楽しいですよね。
さてさて、たどりつくには、描くのみです。

散歩のお土産 続き

先月に引き続き、外出の少ない時期は散歩の帰りに摘んで持ち帰り、
うちでは眺めながら描いていました。

しばらく瓶に入れておくと、摘んでからでも
花が開いたり閉じたりを繰り返すこと、
ついには綿毛になっていくことも知りました。
生命力すごい。

最初は生けていたのが、水に浮く姿もいい。
浮いて無重力のように草が広がるのを描くと、模様のようにも見えました。

静かに、確実に、変わっていく姿。
その時その時でまた別の美しさ。
机の上で、台の上での楽しみです。

その後、また違う描き方も試していました。
続きはまた。

散歩のお土産

引越す前はよくしていた散歩。
陽気もよくなり、元気になってきました。
少しずつ再開。前のペースに戻りつつあります。

初めは、長女が摘んだカタバミとスミレ。
迎えた夫がガラスのコップに生けたら、なんだか描きたい!
勢いで描いてみました。
ぬりえとして遊べるなと思いながら。

せっかくの春。
日々のはっとしたものをちょっとずつ描いてみることにしました。
次は、公園で拾ったツツジとツバキ。
ベンチの木枠に収まりました。

買ったらお花付きのコリアンダー。

カタバミとスミレは案外長持ちでした。
特にカタバミは丈夫です。

楽しくなってきたので、今度は私がエンドウ付きのカラスノエンドウとハルノノゲシ(たぶん)を摘んでみました。

ハルノノゲシはすぐに名前が思い浮かばず。
昔の図鑑からひっぱってきました。
図鑑には「花は5月~8月に咲く」とありましたが、今年はだいぶ前から温かく、もうしっかり育っています。
生けている間にも生長していて、ついには綿毛ができました。
茎にはびっしりアブラムシたちも。よく見ると動いていた!

よく見る草花や雑草も、私の小さい頃とはどんどん種類や時期が変わっていそうです。
身近にあるものをいっぱい調べて、同じ時間を過ごすと、なかなか深い世界がありそうです。
どんどん深掘りしてみたくなりました。

2020年

あけましておめでとうございます

今年は妊娠出産等で寝不足だったここ数年よりも、眠れるでしょう!
十分眠れていると、一番生活が充実します。
眠ることで余白が生まれ、頭の中でアイデアや新しい生き物たちが動き出します。

筋トレを兼ねてのクロッキー・スケッチを続ける日々でしたが、
子どもたちが園に通いだす春頃から、少しずつ絵本制作やカラーの絵を描いていきたいです。
それまでは制作環境整備や、しばらくできていなかった更新事項を整えていきたいです。

今年もご覧いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

ウリ坊 メイキング

今年の干支のウリ坊、ようやくメイキングをアップします。
今回は消しゴム版に刷る方法でやりました。

まず、アイデアスケッチをもとに、絵を描いてみました。

その後、この絵をトレーシングペーパーに転写。

これを裏に向けて、消しゴム版の上にこすって鉛筆部分の線を写します。
ウリ坊の模様部分を塗るかどうか、まずは線を引きながら考えていました。
こちらは参考用。
実際は縞模様の部分が黒い色で残るように、彫らずに残しました。

そして白黒のみで刷ったものがまずこちら。

刷ったものを乾燥させて

今度は、子どもの服の部分を作り、スタンプ押し。
作った版は、この2つ。

そして、元旦のスタンプも押して完成。

1枚ずつ乾燥させました。

こんな感じにやっていました。

消しゴム版を彫るのが一番時間がかかりました。
ある程度深く彫らないと、必要な線以外の線が多くなります。
とはいえ、多少の必要外の線も味ですよね。
そこの線引きに迷いながら作りました。

あと、縁の部分にまっすぐカッターを下ろして作らないと、スタンプ押しをした時に結構ずれます。
今回、斜めになってしまい、子どもの服のスタンプ位置決めが難しかったです。
きれいにカットして正確に押すことができるようになっていれば、ちょっとしたズレがかっこよく押せます。
いわゆる手仕事の「味」となっている部分は、しっかりした技術があってこそだなと痛感しました。

お正月の更新からの間に、実は引越をしました。
まずは最低限の衣食住ができるくらいになってきました。

特にどれを残すか迷った本は、2割ほど減らして調整したところで、引越に。
その後、本棚に入れながら絞ることに決めました。
しばらくは時間がかかりそうですが、厳選したものを眺められるようになるのは心地よさそうです。
前回は好きなものを扉付きの本棚にたまりすぎたので、今回はオープン棚にしました。
整えつつ、新しい絵を描き始めたいです。

2019年あけましておめでとうございます

前回のウリ坊は、最終的にこのようになりました。
またメイキングは更新します。

今年もこちらをご覧いただきありがとうございます。
お楽しみいただければうれしいです。
2019年は引越と新生活が始まり、いろいろなことを整えながら進むことになりそうです。
リセットにいい機会。乗り切りたいです。
本年、苔庭を読んでくださるあなたにとって、どうぞよき1年となりますように。