「てるてるぼうずをあげるよ」
おばあちゃんが 雨どいにかけていた てるてるぼうず
下してもらって見てみたら それはこんなものでできていた
キュウリ × 五つに分かれたズッキーニ
茶色のバナナ × トウモロコシのひげ
なんでこれが てるてるぼうずなのだろう
すると おばあちゃんがいった
「これを 頭と胴体のところで折って 持っていれば お守りになるよ」
野菜・果物の つなぎ目のところで ポキッと折ればいいらしい
そんな夢を見た
この頃は鉛筆やシャープペンで線画を描いている。
主に絵本の下絵やアイディア。
コピー用紙に描く、最近の私の相棒は2B。
学校に通っているとき、文字を書くのに使ったのは主にHBだったが、
絵を描くときは2Bのほうが、いろいろな線をひけて、描き直す際も消しやすい。
太い・細い、変化のある線が楽しくて、鉛筆を使うことが多いが
今描いているものがけっこう細かいところもあり、
シャープペンシルを使うこともしばしば。
芯の太さが0.9mmのものは、一定の太さを保ちながら、
割と細かい線をひけて便利。
0.5mmのものはさらに細かいところが描けるが、
コピーした際に線が出ているか微妙なところ。
どうしても細かいところが必要な時のみ使う。
シャープペンの芯のケースは、
芯を出すための小さな工夫や、芯を守るための外装が
メーカーや種類により、いろいろでおもしろい。
芯の太さや濃さによって、色でわけられているのも、
選び方や並び方で、そのシリーズのカラーが出ている。
それが、なんだかすきだ
作品は
生み出した者が 個人というレンズを通して 見えた世界なのか
生み出した者が 体を動かした後 運動が見える形で残ったものなのか
生み出した者が つくりたかった 造形物なのか
生み出した者が 楽しんでいた道筋を 通り過ぎた結果なのか
生み出した者が ただ無心になって ただそこにできただけなのか
生みおとされて そこにある
作品になったもの 作品ではないもの どちらでもないもの
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たくさんのものたちを見て 作品とはなんだろう
生み出すことは 作品の数だけ その物語があり
それに 決まった道はないのだな と
ボーダレス・アート・コレクションを見て思った、午後。
その作品に触発されて、なにか決まったものをつくるでもなく
色鉛筆を動かしてみた、夜。
気づいたら、なんだかニワトリみたいだった。