名刺デザイン 一例

キャラクターデザイン・ロゴデザインと合わせてご照会のあった、名刺の一例です。
自分の使っていた名刺の一例や、店舗や企業を想定した名刺を並べました。

私の氏名・掲載されているWebsite (https://kocketz.net )以外、
屋号・住所・電話番号やメールアドレスは、架空の設定です。

一緒にイラストや筆を用いた文字を入れて、イメージが印象が残るようにしています。

作家の名刺

私の作家としての名刺は、自分の作品のイメージを後からでも思い出してもらえるように作成しています。

○物語が広がる。
○日常の小さなところから、深く広い世界につながる。
○形のおもしろさ・カラフル・みずみずしさ。

作品を大きく掲載したかったため、英語表記も表に併記しました。
今後はこちらのデザインから、SNS・Web表記を中心のものに変更しようかと検討しています。

店舗の名刺

店舗の名刺は、ワークショップに目が行くようイラストを加えました。
すでに店舗のイメージが確立していて、店舗のロゴは作成済みという設定。
QRコード記載で、ワークショップの参加や、商品の発注がスムーズにできる名刺として作りました。

これで作る場合は、ファインペーパーを使えば、紙面に凹凸があり上品な雰囲気を出せると思います。
予算に余裕があれば、ロゴ部分をエンボスにするなどの仕様追加もよさそうです。

企業の名刺

企業の名刺は、ロゴタイプを手書き筆字に。会社名と会社のイメージに合うようロゴマークを作成しました。
三(三つの)杜(もり)から、シンプルに3本の個性のある木を作成。

横向きにすると、木の葉の部分が、漢字の「三」にも見えます。


「株式会社三杜」は「精巧機械を製作しているが、顧客の要望よって柔軟な設計ができる機械を調達できる。」というイメージ。
筆字の「三」については、書いた中からあえて柔らかな文字をセレクトしました。

キャラクターデザイン/ロゴ 一例

ご照会いただきまして、今までの作品をもとに作ってみました。

あらまし読み」と「クリエイティブカレッジIllustratorコース校章」も出してみました。
以前描いた動物などの生き物を中心に出しています。
今後こういったご要望をいただいた際に、いろいろなバリエーションをお見せできるよう、もっと描きたくなりました。

キャラクターデザイン

キャラクターデザインとして、体の向きや動きのバリエーションを出したいならば、
・左上: 「あらまし読み」のキャラクター・タックン
・中央上側: カタツムリの絵
・中央下側・右: ウシの絵
のように、シンプルなものの方が印象に残りやすく汎用性も高いです。

他の体勢などを想定しないならば、複雑なデザインでも。
他とかぶりにくいメリットもあります。

ロゴ

ロゴの場合は、使用用途・目的のイメージから、
・形状はシンプルor複雑
・色は単色・2色・3色以上
など、変わってきます。
まずは、どのようなものをご要望かお聞きし、目的のイメージを確立します。
そこから使用用途・ご予算に合わせて、デザインのゴールを絞っていきます。

Illustratorコースの『校章』をデザインする

adobe の「アドビことはじめ クリエイティブカレッジ Illustratorコース」を受講しました。
第1期に参加。3月22日から始まり、10週間の講座。
5月30日提出で、卒業制作として『校章』をデザインしました。


1. ロゴ制作過程
2. なぜIllustratorコースを受講したか?
3. レビューがもらえた!
4. 今回の作品の改善点
5. 講座がもうすぐ終わる

1. ロゴ制作過程

ロゴ(図形)・ロゴマーク:
案をスケッチし、絞り込み。
手描きで描いたものを参考にIllustratorで描いてみるものの、しっくりこないため、色数を減らす。
「自分の目的地へ飛べる」というコンセプトに合うように、綿毛に飛ぶ感じを出すために細部調整。
シンプルで印象に残る形を心がけました。

ロゴ(文字)・ロゴタイプ:
ロゴに合うフォントもたくさんの中から15程選び、文字を組む。
別の文字組をした場合のバージョンも作り、再度比較。(文字のみ、図形も加えるなど数種類)
シンプルな綿毛の形に寄り添い、誰にでもわかりやすい文字にしました。
正直、ロゴマークのみでもいいと思いました。(その方が説明的でなく、印象が強い気がしました。)
最終的には、細部も見えやすい大きいものは文字ありに、小さいものは文字なしの設定に決めました。

2. なぜIllustratorコースを受講したか?

絵を描く・字を書く時間をしっかり確保するために。
自分の技術更新(大して持ってないけど)のため、学び直ししたい!!

なにかせねば…と少しずつ情報収集していく中で、「アドビことはじめ クリエイティブカレッジ」の開講を知り、応募。
抽選の結果、当選しました!(Photoshopコースも同時応募しましたが、落選でした。)

3. レビューがもらえた!

本編紹介作品には入れませんでしたが、開講前の「アイスブレイクトーク」の中で作品紹介いただきました。
講師のイラレ職人コロさんや、一緒に参加している受講者さん(チャットコメント)に、


○コンセプト「イラレから出発→自分の目的地へ飛べる」のストーリーができあがっている

○造形も上手
○モノクロ・反転のシルエットもユニークで印象的

○いいですね
○タンポポ!

など、作品のいい点をほめてくださり嬉しかったです。

紹介作品の中には、プロ並みに完成された作品もありました。
初心者が「ここまでやるのは無理…」となってしまわないように、講座本編の講評に入れなかったものもあったそうです。
また、ここを改善するといい、惜しい!と言われている作品も。

私の作品は改善点のコメントはなく、どう判断されているか、少し不安に。
講座内での本編掲載作品のコメントと、講座後の提出作品一覧を見て、改善点がいくつか思い当たりました。

4. 今回の作品の改善点

期日までに提出した作品は、後日、本編講座動画とは別にレビューがいただけるようです。
その前にまず思いついたところを、4点書きました。

(1)コンセプトモチーフが他とかぶった
コンセプトの独自性がちょっと弱かったかもしれません。

「綿毛」というコンセプトを別の受講者さんも出していました。
別の受講者さんは(私の綿毛を「集合体」というならば、)綿毛の「単体」がモチーフ。
形状は全く違いましたが、ニュアンスは近いものがあったのかも。

(2)コンセプトシートの書き方にも、個性を
※ コンセプトシート:ロゴデザインとそのバリエーション、コンセプトが載ったテンプレート。今回の課題提出様式。

コンセプトシートの「詳細解説」は、課題が出た際のフォーマットに近い、ロゴの色の説明・意味づけのような書き方をしました。
真面目に理由付けしましたが、もっと感情に訴える文面や表現の方がひきつけられそう。

(3)ロゴの視認性
ライトグレーは、背景:白の時に、はっきり見づらかった。

低解像度(おそらくコピー防止のため)画像の提出作品一覧を見た時、改めて気づきました。
今回、綿毛らしい柔らかさと色合いを優先し、ライトグレーをセレクト。
制作中はこれくらいのグレーなら見れるかな?と思いましたが、低解像度の画面やごく小さいロゴだと見づらい。
ロゴに背景をつけることも考えましたが、コンセプトの「自分の目的地へ飛べる」に「限定的」なイメージがつくように感じて、やめました。

白バックでも淡い色合いがはっきり見られる、技術的な方法がなにかあるだろうか?
タンポポ綿毛にするなら、もっといい表現があっただろうか?
現段階ではいい案が浮かびませんが、いい方法があるようにも思います。

(4)ロゴだけ見て、何のロゴか?そのコンセプトが伝わるか?
「ロゴだけ見て、クリエイティブカレッジIllustratorコースのロゴであること、自分の設定したコンセプトは伝わるか?」

これは講師のイラレ職人コロさんが、講座内でコメントされていた内容です。
作るうえでロゴに「シンプルで強く印象が残る」ことを念頭に作成しましたが、これが一見してロゴマークのみでクリエイティブカレッジIllustratorコースのロゴとわかるか…?

もう少しテーマに寄り添った形状を考えてもよかったと思いました。

5. 講座がもうすぐ終わる

ここまでみっちり勉強したのは、学生の時にAdobeCSを購入し、講座を受けに行った時以来です。
「これ、(最近使っていないけど)やったわ。」と思い出す機能もありました。
そしてやっぱり最新ソフトウエア(今はアプリ)は便利。
感動。作業が楽!

受講した内容を後で見返せるように、スクリーンショットやメモ、作業のbefore&afterも載せ、自分なりの教科書づくりもして、やり切りました。(ライブ配信分はこれから卒業式までにやる予定)

絵本もデザインも、「作品のコンセプトがどうすると伝わるか、その表現手段は?」を、時間の許す限りアイデア出して、作っていくのは同じ。
活躍している方々は、目に触れる作品以上に膨大な、アイデア出しや未発表作品を出している。
たくさん作ろう。

講師陣の皆さんや参加している受講者の皆さんも温かで、励まし合って学んでいる雰囲気でした。
皆さんきっとそれぞれ目的があって、なにかと並行しながら学ぶ時間確保し、修了したのだろうなあ。
オンライン配信でも一人で悩みながらつらい…ということはなく、皆さん本当にありがとう!!!という気持ちです。
終わるのがちょっと寂しくもあります。

またチャンスをいただけるなら、Photoshopコースも同じように受講したいです。
自分の絵を描いて出していくこと、絵本制作の再開もしていきます。

ミット・ジャイイン「1000回のカレンダー」と

先週「国際芸術祭あいち2022」(Aichi Triennale 2022) 有松地区に訪れました。
タイ・チェンマイ生まれのミット・ジャイインさんの作品「1000回のカレンダー」から、1個いただきました。
写真奥のたくさん並んだ銀色のロールのものです。

作品解説より:
「1000回」は、時間の中での物事の動きが無限大であることを示している。 365個の作品を73日の会期中、毎日数個ずつ鑑賞者に配り、デジタル上の世界に足跡を残すというもの。
持ち帰った新しい持ち主が、自分の好きな形や姿に自由に姿を変え、ソーシャルメディアにアップロードすることで、現実の世界からデジタルの世界へ、作品が変容していく様子を見られ、どこででも存在できる作品になる。


持ち帰った作品は、友禅の帯のように、落ち着いた色の中にも華やかさがありました。
広げてみようと巻いた作品を広げると、南国にありそうなカラフルな巻き貝のようにも見えました。

また、有松の落ち着いた日本家屋の雰囲気とはうって変わり、カラフルなものと合わせてみたくなり、即興で描いてみました。

I went to Arimatsu area at Aichi Triennale 2022 last week.
I got Mit Jai inn’s work!
Displayed on my 2 paintings.

ベートーヴェン生誕250周年

2020年はベートーヴェン生誕250周年にあたる年で
1月に書道で「ベートーヴェン」と書く機会をいただきました。
(多くで「ベートーベン」と表記されることも多いですが、今回は「ベートーヴェン」と書くご依頼いただきましたので、このまま表記しています。)

試作を経て

候補作を書き

こちらが最終候補になりました。

この春にお披露目するはずでしたが、今回のコロナ禍で、残念ながら一旦終了に。
2020年前半に予定されていたイベント・コンサートが軒並み中止になってしまったためです。

9月に入り、NHKでも「ベートーベン250年プロジェクト」がようやく始まりました。
コロナウイルス感染拡大がひどくならなければ、少しずつ周年行事も盛り上がってくるでしょうか。
またいつかどこかでこの作品も見られるようになればな、と思っています。
【ご参考までに】
アンバサダーを務めるのは稲垣吾郎! 「ベートーベン250」プロジェクト |NHK_PR|NHKオンライン
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=24978

さて、私は8歳から18年程書道をしておりました。
今回のご依頼で、久しぶりに筆をとりました。
10年以上ブランクはありましたが、しばらく書くと、書く体にだんだん戻ってくる感覚がありました。
日々の筋トレの積み重ねみたいなものでしょうか。
書いていてとても楽しかったです。
最終候補に選んでいただいてからでも、もっと書けば、もっといい作品が出てくるのではと思ったくらいです。

習っていた当時、
・漢字(半紙に書く)、
・かな(かな用の薄い和紙に書く)、
・硬筆(ペン)で漢字・かな・実用文(ハガキ大の紙に季節の文章などを書く)、
・短期間でしたが 条幅、細字、つけペンでの硬筆 を続けていました。

書道の師匠からは、他にも
水墨画風の絵や、書や顔彩を生かした年賀状、マーブリング、
料理やおいしい緑茶の淹れ方など、
本当にたくさんのことを教えてもらいました。
今に続く書く・描くこと、生活での楽しみの基盤がここにあります。

今年、描く絵・文字・線、さらに筆やペンなどの道具・紙なども改めて見直しました。
 もっとなにかできるのではないか
 もっといい表現ができるのではないか
 絵でも文章でも、今までためてきたことがなにかもっと生かせるのでは

実験は続きます。