電子書籍版『あじみコップ』予約開始


『あじみコップ』が各種配信書店で予約が始まりました。
( こちらはkindleの『あじみコップ』掲載ページです)

あじみコップ  電子書籍版
古池梨恵 (著) 

出版社 ‏ : ‎ 講談社
発売日 ‏ : ‎ 2025/12/3
価格:¥1,320(本体¥1,200+税)
電子書籍販売配信書店: Kindle、楽天Kobo、Apple Books、Google Play ブックス、ebookjapan、 DMMブックス、honto、BOOK☆WALKER、ブックライブ、ReaderStore、dブック、kinoppy、コミックシーモアなど

上記が基本情報になります。
『あじみコップ』の配信はこのような情報が出ていました。

配信スケジュールと取り次ぎの仕組み

電子書籍は2025年12月3日(水)に各種電子書店で配信開始されます。配信は主要プラットフォームをはじめ、複数の電子書店を介して予定されています。

配信の取り次ぎには、株式会社メディアドゥと株式会社モバイルブック・ジェーピーの2社が関与しており、各取り次ぎ会社経由で幅広い電子書店へ配信されます。これにより、国内の主要な電子ストアでの入手が可能となります。

配信フォーマットや価格設定は各電子書店により異なるため、購入前に各ストアの仕様や案内を確認することが推奨されます。各書店での販売開始時刻や販売ページはストア側の公開に従います。


引用元:
12月3日配信|絵本ナビ×講談社の最終30作が電子書籍化
ベストカレンダー編集部 2025年11月27日 16:55

比べてみると、発売日・価格が少しだけ違うサイトもあります。
またキャンペーンで、
・購入時にポイントが普段より多い
・初めての利用で割引あり
など、電子書籍ならではの違いもありました。
電子での取次を通じてこのように配信されていくと、今回初めて知りました。

電子書籍の発刊

電子書籍の絵本は、絵本との出会いの窓口が増えるイメージです。
今まで出会えていなかった読者の方々とつながるきっかけに。
主に大人が選んでまず出会い、そこからいろいろな人につながっていく。

電子書籍では
・持ち歩きがしやすい
・収納場所を取らない
・読むシチュエーションも増える
これらがメリットになるのだろうと思います。そして
・昔の作品も最新の作品も同じように出会いやすい

音楽のサブスクリプションに近いのではないでしょうか。

紙の本は
・ずっと時間が経っても手元においていつでも見返せる
・子どもが直接出会いやすい
・購入者や読者本人以外にも読んでもらいやすい
・目に優しい
というイメージがあります。

この良さも絵本では続いていくと思います。
サブスクリプションがあっても、レコードやCD、カセットなどがあるように。

本の世界で日常からの気分転換する体験、いろいろな方へ伝わってきますように。

「第1回あたらしい絵本大賞」「Youtube朗読動画」掲載終了

また、11/30をもって「第1回あたらしい絵本大賞」Youtubeの絵本朗読動画公開が終わりました。
(Kindleの試し読みでは、表紙から2見開き[4ページ分]のみ、購入前に読めます。)

横山だいすけさんや読者投票いただいた方の抜粋コメント、今後の励みになりました。
私の受賞時のコメントも加え、内容をこちらに残しておきます。

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審査員賞横山だいすけ賞
『あじみコップ』
古池 梨恵

受賞者コメント

新しい飲み物はコップも味見したいだろうな、どうやってするかな?と思い作りました。
作中のジュースは、小さい頃風邪の時に祖母が作ってくれました。治った後、りんごやみかんを切ってもらい、自分でも作って飲んでいました。
コップゾウは今日も新しい飲み物にわくわくし味見をしているでしょう。
『あじみコップ』を選んでいただきとても嬉しいです。今後紙の本でも楽しんでいただけるようになりたいです。絵本を作り続けます!

横山だいすけさんコメント

コップがこっそり注がれた飲み物を味見していく。
その中に絵のタッチや色の塗り方など、どのページにも優しさが溢れていました。
身近にある世界が視点を変えるとちょっと面白く見えるかも。
そのバランスが、優しい親子時間に繋がりそうだなと感じたのが決め手でした。

Pick Up 読者からの投票コメント

・読んだ後は、いつもの世界がちょっと楽しく、愛おしく見える。
 そんな素敵な絵本だと思いました。

・実はうちのコップもこっそりあじみしているのかな?と想像して楽しめる絵本。

引用元:
第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞 結果発表 審査員賞 横山だいすけ賞| 絵本ナビ×講談社共催絵本コンテスト

本当にありがとうございました!

3日後、12月3日にはいよいよ発売です。
どんなふうになっていくか、楽しみです。

『あじみコップ』発売日決定/絵本制作進行中

電子書籍『あじみコップ』12/3(水)発売に

今月、絵本『あじみコップ』電子書籍の発売日が発表になりました。
まずは速報です。詳細は追って発表になります。

『あじみコップ』古池 梨恵
 絵本ナビ✕講談社 第1回読者と選ぶあたらしい絵本大賞|審査員賞ー横山だいすけ賞 受賞作品
○発売日: 2025年12月3日(水)
○発刊元: 講談社
○電子書籍定価: 1200円
○電子書籍の販売先: kindle、楽天kobo、DMMブックス、honto、BOOK☆WALKER、ブックライブ、ReaderStore、dブック、kinoppy、ebookjapan、apple、google、コミックシーモアなど

先月、原画の雰囲気がより伝わるように新たに撮影したものが電子書籍となっています。
納品したデータは「あたらしい絵本大賞」の応募の時よりも大きいデータです。
きれいな画像で電子書籍になっているといいな。楽しみです。

受賞発表時のウェブサイトはこちら

読者と選ぶあたらしい絵本大賞 結果発表 | 絵本ナビ×講談社共催絵本コンテスト
審査員賞―横山だいすけ賞 『あじみコップ』古池 梨恵

https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/vote/#award-yokoyama


また電子書籍の販売先での掲載/電子書籍の紹介ページができましたら、お知らせしますね。


次回作絵本の進み具合


次回作の絵本、表紙候補の紙を自宅で試印刷するため、大和板紙さんから取り寄せました。
この4種類の紙の中から、絵本の雰囲気に合ったものを選びます。
こちらは表側なのですが、紙によっては裏側と色が違います。
どちらも印刷試してみるのが楽しみです。

現在、並行して
・本文イラスト下絵の構成を考える/決める
・CLIP STUDIO PAINTの初期設定と使い方の確認
・表紙イラストの修正(データになっているものをレタッチ)
を進めています。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は『あじみコップ』の下絵の配色決めで初めて使いました。
私はEXを使用。
複数のページをめくっていく際の変化を何度も試して選んでいけるのがいいです。

次回作はモチーフがやや多いです。
見開き(2ページ分)で配置がうまくできるように、試していきます。

こんな一覧にして、見開き単位で描いていきます。
本文部分はの本文のみのページNo.に合わせたいけれど、変更方法がわからない…

クリスタでざっくりしたラフを描き、その後白黒のペンで描く。
さらにその後カラーも描く流れです。
先はまだ長いですが、進めていきます。


インプットに

絵本の展示や美術展へ行ったり、国際芸術祭あいち2025も見始めたりしています。
なかなかSNSにレポートをあげられていないですが、展示を見て得た刺激が日々の張り合いになっています。


来月はクリスタでラフを大雑把に全体分描いていきたいです。
その後実際の絵につながる線画を描く。
表紙の試印刷も進めたいです。

作品写真撮影・絵本のためのデータ入力

『あじみコップ』の電子書籍原稿のための写真撮影をしています。
光ができるだけ安定した日中を選び、一気に撮りました。

こんな感じに三脚を立てて、床にスクリーン・描いた絵を置きリモートで撮影しています。

色の正確さは暗室でストロボ撮影ですが、一旦今できる範囲でやっています。
私の場合、作品を撮影する場合は以下の3パターンが多いです。

<カメラを使って撮影をする>
B3サイズの原画用紙はスキャナでは収まらないので、写真撮影でデータを作っています。
立体作品やグッズもカメラで撮影。
JPEG+RAWデータで。確実に取りたい時は三脚を使用。
(SNSにアップロードくらいの使用度ならば、手持ちで撮っています。)
背景:スクリーン、ハリパネ、テーブルクロス、木のプレート、床
を使用していることが多いです。

<スキャナを使う>
用紙サイズがA3までのサイズのもの&分厚すぎない作品は、スキャナで読み取り保存しています。
光にムラがなくきれいに安定して取れます。
印刷用には350ppiで加工しています。
保存用として作品をプリントする可能性があるものは600ppiで元データを取っています。

<スマートフォンで撮影する>
手軽に時間をかけずSNSにアップロードする場合は、スマートフォンで撮影しレタッチしてアップしていることが多いです。
ただ夜に日常の照明のもとで撮る場合は、暗くなってしまいがちです。
昼間だとしても、色の正確さは上記2つで撮るよりも弱いです。

いずれの方法でもベストな方法を見つけて、短時間でパパッとできるようになりたいです。

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先月から他のことと並行して行ってきた、新作絵本のためのデータ入力。
なにをしているんだろう?と思われるかもしれません。
その内容は
「産直市場での野菜・果物の旬の時期を月別にまとめる」
でした。

集めたデータからまずは絵を何枚か描いてみます。
正確さや客観性の必要を感じたら、一度専門の方へ見ていただこうかと考えています。
その際にどんな感じの作品を作るか、イメージがわかる絵を一度作ります。

構想から2年。
データを集めるために1年春夏秋冬はまず必要で、たくさん集まったデータをまとめるのにも案外時間がかかりました。
やっと絵を描くのが楽しみ!!

9月は
○野菜・果物の白黒線画をいろいろ描く


○ゆくゆくカラーバージョンも描くため描き方をいろいろ試す



そして
○『あじみコップ』電子書籍のためのデータを完成させる

これらを進めていきます。

『あじみコップ』、「第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞」審査員賞(横山だいすけ賞)に!!

7/22、絵本ナビ×講談社「第1回 読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」の最終結果が発表されました。
私の著書『あじみコップ』は「審査員賞(横山だいすけ賞)」となりました。

「第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞」結果発表
https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/vote/

オンライン投票やコメント・YouTube動画をご覧いただきありがとうございました!
参加いただいた皆さまの積み重ねのおかげもあり、今回につながったのではないかと思います。

今回のコンペティションでは
全応募1076作品の中から
→最終選考48作品・うち絵本部門33作品が電子書籍化
→(読者からの投票数  12374票)
→大賞・各賞含め9作品選出

この中に入れたなんて、本当にラッキーでした。
最終候補作品を見た際、こう思っていました。
「候補作はバラエティーに富んでいる。
・絵本ナビの読者の方々の傾向
・審査の方がどの点を重視するか で、結果は読めないな…。
でもここまで来たら、なにか結果が残ったらいいな。」

最終審査では「あたらしい」とはなにか
審査員や事務局の方々が3時間超も話し合いの上決定されたそうです。

大賞は紙の書籍化ですが、部門賞・審査員賞は「講談社の出版優先権付与」とのこと。
最終候補に選ばれた時点で、電子書籍化にはなっていますが
紙の書籍化に関しては現時点では未定です。

次は新たな作品を作りながら、『あじみコップ』・他の作品でも紙の書籍化を目指したいです。

審査員の横山だいすけさんに選んでいただけたのも嬉しかったです。
だいすけさん、NHK「おかあさんといっしょ」、童謡CDや楽譜、雑誌『kodomoe』
その他子ども番組をはじめとしたテレビの特番で
我が家はよくお見かけしていました。

長年たくさんの子どもたちに関わり
ご自身も絵本の蔵書1000冊以上、絵本が大好きというだいすけおにいさん。
『あじみコップ』にも温かいコメントをいただきました。

「第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞」審査員賞
https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/vote/#jury-award


横山だいすけさんの講評の中の
「身近にある世界が視点を変えるとちょっと面白く見えるかも。」
これは『あじみコップ』の一つのテーマでもありました。
それが読み手に伝わっていたのは嬉しかったです。

また新しい絵本制作は始動しています。
こちらも少しずつ途中経過をお見せします。お楽しみに!
引き続きどうぞよろしくお願いします。

『あじみコップ』公開審査終了・新しく始めていること


5/22(木)〜6/22(日)まで「第1回 読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」の公開審査(オンライン投票)が行われました。
改めて、期間中に投票・コメント・動画視聴いただいた皆さま、公開審査の情報を広めてくださった皆さま、ご連絡くださった皆さま、ひとりひとりにお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!!

投票案内フライヤー

フライヤー(上記画像参照)を作成し、書店・ギャラリー・お世話になったお店などにお願いし店頭においていただきました。

【詳しい内容は、「note」に書きました。】
note 「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」最終選考作品公開審査
https://note.com/kocketz/n/n5bf0afba830b

その時にお店の方といろいろお話できたのは、とてもありがたかったです。

  • 丁寧に見ていただいて、さらによくするといいところやこの作品のいいところがお聞きできたこと
  • 励ましていただいたこと
  • 絵本や本はこうなっていくといいねというお話 など。

こういった機会は、しばらく1人で制作していた中、貴重で。
むしろこれから新しい作品ができたら、どんどん外に持ち出したほうがいいなと思いました。
新しい作品が形になったら、同じようにお店周りをしよう!と決意。

『あじみコップ』Youtube動画

絵本『あじみコップ』の朗読が入ったYouTube動画も公開されました。
公開審査投票後も動画が見られるようです。
よかったら引き続きお楽しみください。

最終結果は7月下旬に発表とのこと。
いずれにしても『あじみコップ』は紙の本にしたいな、という思いはずっとあります。
めくって変わる展開が、自分のタイミングで・目の前で楽しめるのが紙ならではで、やはり好きです。
できることなら商業出版で…!

まずは結果発表と『あじみコップ』電子書籍化。
またご報告しますね!

新作を少しずつ

ずっと本にしたくて温めていたこと。
データが集まってきたので、ようやく始動です。

これを表グラフにする予定です。
データを作成しながら、正直ここまでしなくてもいいかなとも思いますが!
データを作成時に気づいていた「なんとなく」の傾向から、見えていない部分を出し、絵に描く際に参考にしたいです。
案外、表にしても最初の印象と大きく変わらないかもしれませんが、まずは集めてみます。

暑くなってきましたね!名古屋は連日猛暑です…。
暑さにやられないように、やりたいことのメリハリつけてデータの完成や、ずっとやりたかった整理、書類仕事なども進めたいです。
もちろん絵も並行して描いていきたい!
以上、6月のできごとまとめでした。

絵本『あじみコップ』が最終選考作品に/hobo bakery展示販売

絵本ナビ(@ehonnavi)×講談社『第1回 読者と選ぶ あたらしい絵本大賞』絵本部門にて『あじみコップ』が最終選考作品に選ばれました。

応募作品1076点の中選んでいただきとても嬉しいです!!!

読者と選ぶあたらしい絵本大賞 | 絵本ナビ×講談社共催絵本コンテスト
https://www.ehonnavi.net/pb-innovation-award/?srsltid=AfmBOoo9iMe-rgglZHYHfChqFvHLneRZAQmn7u7ty5ou_Om8p3qsvrSo

絵本部門の最終選考作品にノミネートで、まずは講談社より電子書籍化が決まりました。

今後の日程:
○5月22日(木)~6月22日(日)一般読者による公開審査(オンライン投票)
○6月下旬 特別審査員・あたらしい絵本大賞事務局による選考
○7月下旬 大賞等、各賞発表予定
です。

読者投票の時は電子書籍になったものがオンラインで見られる予定です。
また発表されましたらお知らせします。

大賞は紙での出版が決定、部門賞・審査員賞も講談社が紙での出版の優先権があるとのことでした。
『あじみコップ』、ぜひ紙でめくる楽しさを味わっていただきたいです!!

『あじみコップ』は、他の作品の下絵や原画を描きつつ、時々気になって書き直しをしてきた思い入れのある作品です。

hobo bakery(@hobo.bakery)でも原画とカラーコピー本を展示しています。
5/5(月・祝)はグッズの販売もします。
ぜひ見にいらしてくださいね!

『あじみコップ』だけでなく、他の作品もこれからも作り続けていきます。
どうぞよろしくお願いいたします!

hobo bakery の外観と1F

2Fに上がるとこんな感じになっています。
ここで5/5(月祝)はグッズも置いて販売もします。

会場では、上の写真よりも作品やグッズが増えています。
どうぞお楽しみください!

紫の舞とサボテン/個展終わり日常へ。


もともと この地の住人じゃないけれど
今じゃ ここで 楽しく過ごす

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中央の鉢植え、「紫の舞」は別名がたくさんあるそうです。
別名:インカノカタバミ、オキザリス ・トライアングラリス、カラスバオキザリス、サンカクバオキザリス
ブラジル原産とのこと。
地球のほぼ裏側からやってきたなんて、すごいです。



個展が終わり、日常へ。
ここ2か月ほど普段の生活を一時停止し、個展の制作に集中していた日々から、日常に戻ってきました。
制作時間を捻出すれば、こんなに制作できるんだ!と感動。
その分、日常のことがずいぶんたまっていました。
運転免許更新、家の整理・家事、定期健診や通院、日々の新聞、
書類の山、子どもの勉強・日常のチェックリスト作り・遊び など。
2週間が過ぎ、なんとか追いついてきました。

ついでに寝不足もだいぶたまっていました。
期限が迫ったものを終え、暑い日々が始まると、数日間眠りの日々でした。
・額やマット在庫の更新
・作品データを大きいデータサイズで取る
・額の片付け
これらができると、個人の仕事としては終わり。
会期後すぐに注文したBOX額は、まだ届いていません。
額装しお送りすれば、完了です。

個展では、新しい制作物のアイデアと気づき・グッズの提案も、お客様からいただけました。
少しずつ実現できるように、作っていきたいです。
絵を描いたり、新しい材料や印刷などの情報も集めて。
まずは作らないとね!

個展の会期前に、もっと前から定期的に情報発信できたらいいと思いました。
制作の遅れがあり作る一心で急いでいましたが、重要ですね。

・自分の作品世界(制作方法・技法、コンセプト)や、制作の背景。
・日常生活のこと
・考えていること
苔庭(ブログ)とTwitterを中心に。

会期中、やはり絵本を作り続けたいと再認識しました。
絵本は1つの作品に対して、描く量が多いです。
下絵で20枚近く、それを描くまでにいくつも描き直す。
(下絵のためのコマ割りや、小さいサイズのラフも入れると、倍以上です。)
そしてさらに原画を20枚近く、それを描くまでにやはり描き直す。

コンペティションに出すならば、未発表作品=オンライン未公開(個展だとOKということもあります)という条件あり。
そのため、現在進行で作っていても、オンライン上ではわかりにくいです。
他から見ると、最近描いていないのかな?と思われてしまう時期もありました。
そのため、苔庭に掲載する小さい作品やクロッキーを描き始めました。
絵本の絵を描くための筋トレでもあります。

作品を作る数は多く、オンライン上でなかなか発表しづらい絵本。
それでも、絵本をめくるときのわくわく、絵から読み解く世界観を思うと、やはりいいなと思うのです。

今の計画としては、絵本を10作ほど作りたい。
今回の展示でも、当初の計画では3作ほど発表予定でした。
実際は、1月から3月のコロナ禍での休園・濃厚接触者該当の出席停止があり、思いのほか時間がとれず、予定より少なくなってしまいました。
その分をこれからやっていきたいです。

個展で発表した、オンライン未掲載の絵も少しずつアップしていきます。
部屋の片付けもしつつ、進めていくぞー。

「苑」と4つの「園」

今回の個展タイトル「苑」と、それぞれの作品「菜園」「庭園」「こども園」「動物園」の4つの「園」のご紹介をします。

こちらのコンセプト集をお読みになると、より作品世界が広がりやすいかもしれません。
個々の作品については、作家在廊時にどうぞお尋ねください。
お待ちしております。

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○タイトルを「苑」にした理由
「苑」では、今しか見られない景色・ものをテーマに、
「菜園」「庭園」「こども園」「動物園」の、4つの「園」を描きました。
タイトルを「苑」にしたのは、「園」は垣(かき)を設けて区切るのに対し、
「苑」はもう少しゆるく区切る、「物事の集まるところ」の意味があるためです。
見る人が現実世界からすっと作品世界に入り、普段と違った気持ちで楽しんでほしい思いをこめました。

ここからは、各園の作品の紹介です。


○「菜園」― 規格外や地物の珍しい野菜・果物

以前暮らしていた農業地帯では近所に産直市場がありました。
毎朝農家さんから直接出される農産畜産物。
その中には旬でないと見られない規格外や珍しい野菜・果物もありました。
日持ちがしない、他への流通に出ない、産地近くでないと見られないこれらにひかれました。

○「庭園」― 主に秋・冬の実家の庭の様子

実家には祖父母が住んでいます。
祖母は大部分ベッドにいる生活、出かけるのが好きだった祖父もあまり外出しなくなりました。
元々手をかけていた庭仕事を熱心にやっています。
今までほとんど変わらない景色でしたが、祖父が家から簡単に出られなくなると、今の庭の様子はなくなってしまうでしょう。
長く過ごした場所だから、庭木や草花に思い出もあります。
残さないと見られない景色になりそうな予感がして、絵に描いてみました。

○「こども園」― 幼児の工作・折り紙

子どもの工作・折り紙など、小さい頃にしか作れない造形・書けない線を追いたくなり描きました。
このシリーズを書くきっかけは、上の作品「鬼になる」の鬼のお面を見てからです。
同時期に作品展もあり、たくさんの作品を一望する機会がありました。
テーマとして同じものを作っているはずなのに、目鼻口のバランスや色・パーツの置き方に、 それぞれの子の個性が出ていて面白いと思いました。
季節感が出るのもいいですね。

今回は長女と二女の作ったものです。
長女は寄り目がち・黒目がちの目とハート・星モチーフが好き。
二女は目が離れていて、あちこち向いています。
どこか本人に似ています。

○「動物園」― 絵本の原画とラフスケッチ

(こちらは絵本のイメージボードです。会場でラフスケッチ・原画をご覧ください。)

現在都市部の下町に住んでいます。
動物園にも行きやすくなり、時々行くようになりました。
二女はボーダーやストライプ「しましま」の服が大好き。
「ちまちま すき」と言って、よく選んでいました。
そんな中考えたお話の1作です。
会場では、ラフスケッチでお話全体が読めるようになっています。
原画も一部展示しています。

描き進めています


先月描いていた絵本の原画、続きを描いています。
まだまだ先はあります。
こちらは描き終えたものですが、これ以外のものを並行して描いています。

シンプルゆえの難しさ。
描けた時の喜び。
絵本以外の絵も描いております。
またそれもアップします。

下絵と原画を描く


下絵:主にコピー用紙に鉛筆で描いています。「下絵」を本の形にした「ダミー本」も含め、よく作っていました。
原画:絵本にするために、水彩紙に絵具などで描いています。「下絵」ができた後に描いていました。

ワークショップに行っていた時期は、ほぼ下絵を作成していました。
構図やページをめくった後の展開など、何度も吟味します。
今でも、絵本を作る=下絵を描く 時間が多いです。

ただ、やはり絵本で大事なのは「絵」。
原画でも、それ以外の作品でも、絵具や色鉛筆、ペンなどで色もつけて描きたい。

この頃は最近の描き方を見直し、
 シンプルな形
 鮮やかで美しい色が際立つ
ように、画材や紙、筆などの道具も見直したり、使い方を変えたり、実験中です。
これまでのみずみずしさを出す描き方も、絵によっては描いてみたい。
融合して描く絵もできたらと思っています。

寒かった冬もピークが過ぎ、だんだん春めいてきました。
日差しが強くなり、周りの景色の色が明るく感じます。
また描くのがさらに楽しくなりそうです。