前後と左右のグラデーション

しばらく前に録画した番組を見ていたら、一瞬すてきな景色を見つけました。
それは、木の生えた小道を挟んで、左は茶系の麦畑、右は明るい緑の草原。
手前から奥にかけて徐々に色が暗くなっていく。
そして黄土色から深緑色の、奥の森を挟んで、さらに奥には青い山々。
それぞれグラデーションに見事に分かれていました。

メモ代わりにスケッチ。
雄大な景色の中で繰り返される色から、いろいろなアイディアをもらえました。

アジサイ


今度絵本に描きたいアジサイ、まずはスケッチです。
咲き始めたものと、咲きほこったものの両方を描いてみました。
実際の花よりも花のまとまりが広がってしまったようにも思います。
こうやって描くと、アジサイはとってもゴージャス。

最終的にはもっとシンプルな形にしていきます。
・きゅっとまとまった球体にする
・なにか希望を感じるような花の開き方
次に描くときはこの2つを念頭に。
花をそのまま描いて形を手に覚えさせてから、だんだんとそぎ落としていきます。

カイコタマネギ

大事なものを 中にくるんで
外へ外へ 広がっていく

くるまれた部屋の中には 大事な芽があり
柔らかいものは いつか芽吹く時まで 守っていく

時は過ぎ あたたかな衣は 何層にも 重ねられ
芽は ゆっくりと 育っていき
やがて芽は 衣をはがして 外の世界へ 

2017年あけましておめでとうございます

年が明けました。仕事始めていきます。
昨年は出産後、少しずつ制作再開してきました。
今までブログにあげていた作品の続き、絵本の下描き、そして新たに始めることの下準備など。

制作する中で、子どもとの生活の中からも作品のアイディアをもらっています。
私の真似をして画材を持っていかれたり、落書きされたり、破られたりと予想外の展開もあります。
予想外をどれだけ肝っ玉座って構えられるか!

やりたいことはたくさんあるので、できるだけ進めたい。
Webでもご紹介できたらと思っています。
制作も子育ても今しかできないこと、大事に進めていきたいです。
今年もどうぞご覧ください。よろしくお願いします。

岩かぼちゃ

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岩 土 のような 外観を2つに割ると
中は鮮やかオレンジ色
収穫し時間を経ても
切って火が入れば いつでもホクホク
寒い日を暖かく 体いい具合に

表と裏 左と右 上と下 前と後
いぼいぼな風貌と さらりとした内側
反対のようで めぐりめぐると1つに
通じているもの  
 

オシツオサレツトマト

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わたしどもは ふたりでひとつ
ひとりひとり ちがうというが
いっしょにいるのが きほんなの
からだはいっしょ あたまはべつよ

ふべんかと きかれるけど
べつべつのほうが ふべんじゃないの
ひきはなすほうが ふしぜんかもよ

このままずっと ふたりでひとつ
たねをのこし くちてかれるまで

新しく始めてみる

20160902試作002

スケッチしているそばで 鉛筆を私から取っていく娘
なら 娘が紙になにか描けるようにと 色鉛筆とゲルマーカーを渡してみる
今日の娘は 描くよりも「持つこと」に興味を示した
ゲルマーカーのケースにある説明書の紙を 私に渡してくれたあと
ある色を持っては離し また別の色を持っては離し を繰り返す

ケースに入った画材たちは 娘に握られ バラバラと広がっていく
私はそれらで絵を描いてみる

描くことが 娘には不思議なようで
描いているそばから 私の使っているゲルマーカーを取っていく
絵と娘の服は ゲルマーカーで色づく

今度は色鉛筆で描いてみる
やはり使っている色鉛筆を取っていく
私は違う色鉛筆を拾って 絵を描き続ける
また娘は使っている色鉛筆を取っていく
私は近くの色鉛筆を拾って 書き続ける

上は その繰り返しでできあがった絵

20160902試作001

ゲルマーカーの方は 娘の汚れ具合にびっくりして中断
あとで 体や服に付いても落ちやすく 子どもが使っても大丈夫な素材・つくりと知る
ならよかったよかった また続き描こう 

ねぎぼうず花火玉

ねぎぼうずのつぼみ

ねぎぼうずのつぼみが 売られていた
澄まし汁に入れてみる
少し苦い 春の芽の味

これから楽しいことが待っている 芽吹きの季節

ねぎぼうずは切ると 花火玉の断面のようだった
ふわふわの花は 咲くとまあるく広がる 
広がった後には 種がなる

花火の玉は つぼみだったのだ
種は残らない 一瞬の花
空中に広がり 地上に夏の思い出 種をまく