わたしどもは ふたりでひとつ
ひとりひとり ちがうというが
いっしょにいるのが きほんなの
からだはいっしょ あたまはべつよ
ふべんかと きかれるけど
べつべつのほうが ふべんじゃないの
ひきはなすほうが ふしぜんかもよ
このままずっと ふたりでひとつ
たねをのこし くちてかれるまで
スケッチしているそばで 鉛筆を私から取っていく娘
なら 娘が紙になにか描けるようにと 色鉛筆とゲルマーカーを渡してみる
今日の娘は 描くよりも「持つこと」に興味を示した
ゲルマーカーのケースにある説明書の紙を 私に渡してくれたあと
ある色を持っては離し また別の色を持っては離し を繰り返す
ケースに入った画材たちは 娘に握られ バラバラと広がっていく
私はそれらで絵を描いてみる
描くことが 娘には不思議なようで
描いているそばから 私の使っているゲルマーカーを取っていく
絵と娘の服は ゲルマーカーで色づく
今度は色鉛筆で描いてみる
やはり使っている色鉛筆を取っていく
私は違う色鉛筆を拾って 絵を描き続ける
また娘は使っている色鉛筆を取っていく
私は近くの色鉛筆を拾って 書き続ける
上は その繰り返しでできあがった絵
ゲルマーカーの方は 娘の汚れ具合にびっくりして中断
あとで 体や服に付いても落ちやすく 子どもが使っても大丈夫な素材・つくりと知る
ならよかったよかった また続き描こう