カタツムリ着彩完了


5月から手がけていた、カタツムリの絵本の原画が完成しました。
私の場合、いつもは自分の文章と絵で絵本を作っています。
今回の絵本は、学生時代にストーリーテリング(覚えたおはなしを本を見ないで語ること)で、聴いた作品に絵をつけてみました。
これからこの作品を絵本の形として見られるように、スキャニング・文字付け・ごく簡単な製本をします。

8月は、絵本のワークショップの参加、最近出版された絵本の原画展を見に行く、絵本を作る友人たちに会う機会がありました。
「こんなお話はどうだろう」と絵本アイデアを10以上出してみたり、
「下絵を今までと違うやり方にしたらどうだろう」「配色や画材、今度はこうしてみようか」と、制作の次の方法についてどんどん考えるようになりました。
蒸し暑い空気の中に、すっと秋の風が入ってきたような、いい刺激をいっぱいもらいました。
これから作るのが楽しみです。

先ほどのワークショップの中で、ごく最近出版された絵本の「絵本のラストはどうなるか?」を、絵や文章で描くコーナーがありました。
私は全く思いつかず、
・最後の手前のページや裏表紙とのつながり
・絵本の帯に付いているコピーから
・物語の最後の方でお母さんが「手伝って」という言葉をヒントに
合計5案出してみました。

参加されている方の中には「絶対これでしょう!」と話され、実際のラストシーンにかなり近いものを描いている方もありました。すごい!
その他に、物語の中のエピソードからまた別の発想をした作品、ブラックユーモアを含んだ終わり方などがありました。作り手さんならではのストーリー展開もあり。
絵も丁寧に1枚を仕上げた人もあれば、いくつもバリエーションがある方など、作り手の数だけバリエーションがありました。

最終的に、なんとワークショップ講師の編集者の方より、私の作品を今回のベスト1に選んでいただきました。
ちなみに選ばれたのは、これでした。
【絵本の中で、お父さんが手巻き寿司の作り方の大きな紙を子どもたちに見せるシーンと、同様に、お母さんが片付けの手順の大きな紙を家族に見せるシーン
(片付けといっても、残りの具をどう食べるか・料理して作り変えるかなどを提案するもの)】
なかなかアイデア浮かばなかっただけに、選ばれた時は驚きました。

そして、コーナーで使われた、この絵本をいただきました。

手巻き寿司の絵がとてもおいしそうです。食べたくなります。

その後持ち帰って家の絵本の本棚に置いておいたら、娘が読みたいと持ってきました。
一緒に読んでいたら、途中までけっこう集中して読んでおりました。おお!
しかし、ラスト2シーン手前で、「やーん」と言って閉じてしまいました。
まだ2歳手前の娘には少しイメージがつかなかったのかな。
そのうち、娘とも手巻き寿司やりながら、絵本が楽しめるようになるのだろうなとも思いました。

8月ももう終わり。
蒸し暑かったこの夏、ようやく湿度が落ち着き、空気が秋の初めのようになってきました。
秋は、しばらくカタツムリの絵本制作に集中していたところから、
ホームページ更新や他の制作へと、やりたかったことを始めてみます。