ちぎられた口に牙がある


でこぼこから メッセージ
ここにも みちがあるよ だって
こすると みえる あたらしいみちが 
おおきなとおりから ほそいおくのみちも
どんどん でてくる 
また こする
みちは どんどんできてくる

―――――――――――――――――――――――――――

小さい頃に紅葉できれいな葉っぱを拾って
しばらくとっておいたのに
いつのまにか色があせてしまい
がっかりしたことがよくありました。

一度大きなイチョウの葉っぱを拾い
何年たってもめずらしくきれいなまま。
見返してはとっておき、気づけば20年以上持っていました。
最近さすがに縁が砕けており、ようやく自然に還しました。

今なら写真に撮ったり、スキャンしたりなどいろいろやる方法を得て
何気なく見つけた葉っぱや木の実を
特に目的もなく記録しています。

落ち葉を空に舞いあげて遊んでいる様子や
森で落ち葉の布団をして寝転ぶ写真に憧れる長女を見て
その季節、その時でないとできない体験や感覚を
いつも細かに拾い上げられる人でありたいなと思うのでした。