クリスマスリース


秋が過ぎ 冬が来ると
1年に1度 やってくる
信じるところに お楽しみ
光 食べ物 プレゼント
来年も 楽しめますように

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Christmas Wreath

When autumn passes and winter comes
Christmas is coming
Santa’s treats come to children who believe in Santa once a year
Illuminations, feasts, and gifts
I hope you enjoy it next year too

桃八重山茶花



日陰から 姫がやってきた
柔らかで 芯の強い美しさ
周りのつややかな葉も 強い味方
静かに確かに そこにいる

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Double-flowered Pink Sasanqua

A princess appeared from behind the garden.
She had soft and strong beauty.
The surrounding glossy leaves are also a strong ally.
Quietly, surely she is there.





庭の日陰に咲いたサザンカの花です。
はじめこの絵を描いた時、ツバキだと勘違いしていました。

ツバキとの違いは花。
サザンカは日本では11月頃咲き、花びらが落ちます。
花びらの桃色で庭先が明るくなります。


This is a sasanqua flower that bloomed in the shade of the garden.
When I first drew this picture, I mistakenly thought it was a camellia.

The difference from camellia is the flowers.
Sasanqua flowers bloom around November in Japan, and the petals fall off.
The pink petals will brighten up the garden.



グラデーションの描き方 アクリルガッシュとポスターカラー


前回の投稿で、
水張りした紙に、ポスターカラーでグラデーションを描く方法
を学んだことを書きました。

今回は、今までよく背景用で使ってきたアクリルガッシュと、ポスターカラーで描く際の違いを書いてみます。

ポスターカラーで描く場合

  • 絵具が若干もったりする程度に薄める。
    あまり水を入れ過ぎない。
  • 画面に筆を入れる際、できるだけ絵具を拭う。
  • アクリルガッシュと比較して乾くのが遅いため、じっくりグラデーションの調整ができる。
    ただ、何度も同じところを筆で行き来せず、さっと仕上げる方がきれい。
  • 乾くのが遅い分、「水消し」(一度絵具をのせた部分を、水をつけた筆で拭い取る。)ができる。
    紙の白い地の色を出すことで、次のモチーフを描くことができる。
  • 乾いてからも、水分が画面にかかるとにじむため、絵具を重ねる際に絵具の水分量に気をつける必要がある

アクリルガッシュで描く場合

  • 絵具は筆が動かしやすく、ムラができないくらいに薄める。
    濃度はポスターカラーよりだいぶ薄くする。
  • 絵具は性質上ポスターカラーより硬いので、横縞はできやすい。
    繊細さやグラデーションの階調のスムーズさは、ポスターカラーの方かも。
    描き手の筆運びの味が出せるのは、アクリルガッシュの方かもしれない。
  • ポスターカラーより速乾性があり、早めに仕上げる必要がある。
    (ワークショップで描いているときでも、紙の方の湿気は割と早く乾きました。
    結果的にきれいに仕上げるには、すばやい動作と判断力なのかも。)
  • 乾くと、耐水性。
    絵具を重ねてもにじまなくなるので、何度も重ねて描きやすい。
    ただ、背景色が濃い場合、白・淡い色のモチーフを描くと透ける。
    さらに下地を塗った上で描くか、予めマスキングなど塗らない手法を取る必要あり。

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「描きたいモチーフや色合いによって、ケースバイケース。」
というのが、現段階での結論です。

スキャンし出力した色合いが鮮やかなのは、アクリルガッシュ。
あまり調整しなくても、原画に近い印象でデジタルスキャンや撮影がしやすいです。
ポスターカラーも鮮やかですが、原画の印象に近いものにする場合は、少し調整した方が忠実になります。

筆さばきがスムーズで、細部の描き込みに向いているのは、ポスターカラー。
コリンスキー、リス、羊毛のような天然毛の筆も、毛を傷ませにくい。
これらは毛先が効いて、細部の書き込みがしやすいです。

(動物毛の筆が入手しづらい場合があり、代用品として人工毛で、コリンスキーやリス毛に似せたものも出てきています。
私も持っていますが、まだ試しきれていません。
これもグラデーション同様、試していきたいです。)

背景に使う色は、最近あまり多く混色しません。
混色すると、鮮やかさが少し落ちる場合があるからです。また、絵本で同じ色を何度も再現したい時、追加で作り直しをすると、色味が微妙に異なることも。
そのため、ポスターカラーかアクリルガッシュかの選択は、あまり混色せず、絵具そのものの色の中に求める色があるか、が判断材料となりそうです。

ポスターカラーで空を描く


~アニメーション美術の技法で「青空に浮かぶ雲」を描く~
愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」で、アニメーション美術監督の渡邊洋一さんが講師を務めるワークショップに参加しました。
ポスターカラー3色で「青空に浮かぶ雲」を描きました。

今回参加して感じたことを、備忘録として書いておきます。


ワークショップの前に、ライブペイントがありました。
ライブペイント・ワークショップ、それぞれ2枚、背景画を描かれていました。
時間は1枚につき15分程度。
短時間の中でも的確に描かれていて、すごかったです。
私は描くのに時間がかかるので、早く描くための技術も見られて参考になりました。


1.今回参加した目的

・グラデーションを自分の思い描いたように描けるようになりたい。
・アクリルガッシュでグラデーションを作る時と、ポスターカラーで作る時の違いを知りたい。(※これは後日また書きます。)

ちなみに、私が使用しているのはこちら。
アクリルガッシュ:ターナーのアクリルガッシュ、アクリルガッシュジャパネスクカラーポスターカラー(ガッシュ):ニッカーのデザイナースカラーがメイン。
ポスターカラーを使うことも。

2. 手順の中でのポイント

・「水張り」(この場合は、水張りテープを用いずに、紙両面に刷毛で全体的に水を含ませる工程)した後、水が紙から滴るほどではなく、写りこみをする程度の水分量の時に描き始める。
 慣れてきたら、この乾かす合間に絵具を溶いて準備。

・空の色の幅に合わせて、濃い方から
 セルリアンブルー:7号筆(幅が太い)
 ライトブルー:6号筆(中くらい)
 ホワイト:5号筆(細い)
 の筆を用いる。

・グラデーションを描いた際の横向きの筆跡を残すように、画面に触れるか触れないか程 度距離で、天然毛でできた毛の密度の低い乾いた30号の刷毛でサッと取ると、横筋が見えなくなる。
 描くたびに拭った絵具が画面に再度付かないようにするために、都度キッチンペーパーで拭う。

・グラデーションを描く筆の絵具の量は、皿の縁である程度拭ってから描く。
多すぎる場合は、雑巾で吸わせる。多いと画面がにじむ。

・グラデーションを作る際には、横向きの筆の動きを少しずつずらして描いていく。
 1行目線を引いたら、少し重ねるような形で次の行を引くイメージ。
 間が空いてしまうときれいなグラデーションにならない。
 絵具の状態により、押し込むように描く・軽く描く の調整を見極めながら描いていく。

・光が当たる向きと、影が入る位置を意識する。
 雲は球形がいくつも重なった形とイメージするといい。
 光が当たるところ・影ができるところを描く。

・雲の高さは一定。高さがバラバラだと、違和感が出てしまう。

・雲の部分はグラデーションを作り終えてから、乾かないうちに削用筆(さくようふで:筆の側面が削られた線描筆。穂先が細く腰も強い。)で、絵具を拭い取る「水消し」を行う。
 そうすると、背景色に影響されず、雲が描きやすい。

・雲は、平筆でも削用筆でも、どちらで描いてもいい。

・影の微妙なグラデーションは、混色して塗る。
 ブリリアントピンクをわずかに足して、ライトバイオレットのような色を作って影にすると、雲の奥行がさらに出る。

・渡邊さんがワークショップの机上で出されていたポスターカラー13色は、自然物の背景を描くのに適した色。
 普段は27色使用されているそう。
 色の内容は、以前と比べてもあまり変わっていないそうです。

・ワークショップで複数モチーフがある際の下描きは、鉛筆やシャープペンで「あたり」をつけておられました。
 アニメーション背景画の時は、カーボン紙を敷いてトレース後に描くそうです。
 モチーフが複雑で時間がない場合は、紙をコピー機にセットし印刷して描くこともあるそうです。


3.体験してみてわかったこと

・「水張り」は、早描きする際に、ポスターカラーの伸びの良さを最大限に生かせる。

・とにかく量を描いて、うまくいく時の絵具の量や筆運びを覚えるといい。
 同様に水張り後のベストな紙の状態も把握できるようにしたい。

・普段使っている絵皿は小さい。
細かい彩色をする際はそれでいいが、広い面積を地塗りには、もうひと回り大きいと作業しやすい。

・紙を置く机上は、メラミン製のようなつるっとした面やビニルシートのようなものだと、絵具や水張りとの相性がいい。
ホワイトボードみたいなものの上で描くのも向いている。
水張りテープで貼る「水張り」の際は、厚めのベニア板や合板の上に紙を置いていた。
紙をゆっくり乾かしながら描くならば、つるっとした面のものを下に置くと良さそう。

・普段から背景に描きそうな雲・山・森などの自然物を、意識する。
どう影が当たっているか、植生はどんな状態か、描くとするならばどこにメリハリをおくといいか、を意識してみていると、いざ描く時に役立ちそう。
 違う季節や時間帯で直接見てスケッチしておいて、いざ描く時に写真を見ながらでも感覚が思い出せるようになっていると、絵に深みが出そう。


4.感想

自分で描いている時は、いつも感覚的に行き当たりばったりで描いていたなあと思います。
うまくいく時はうまくいきますが、今日はうまくいかないなあ…という時も。
我流でやっていたところが、どういうところが原因だったか。
一因が少し見えた気がします。
後は一度集中して量を描くと、コツがつかめる気がします。

実際に絵本原画用に描く時は、必ずしも今回の雲の描き方をしないかもしれませんが、この技法をどこかで役立てそう。
にじみを生かして描く場合の時短の方法のヒントをもらえました。
グラデーションをいろいろな場面で描けるようになりたいため、今回のワークショップはとても有意義でした。

参考までに、今回描いた絵を載せます。
雲の描き方・影の描き方は、今後の参考にするために、手を入れていただきました。
なので、作品というよりは、参考作画としてご覧ください。

上の絵は、湿らせた紙が乾かないうちに描けたため、雲のふんわりした感じが出ています。
下の絵は、乾いてから描いているため、筆のタッチが多めに出ています。
どこに光が当たり、影があるか。
画面全体を見て、雲のボリュームの調整を取る。細部は全体像が確定してから追加するといいようでした。

机の上を広めにとって、再度描いてみます。
青空以外でのグラデーションや、その上にモチーフ描くことも試したいです。

アンテナ


情報の受取口 
ただそこにいて 待っている
吹き飛ばされないよう 足を固めて何十年
こちらから 発信できることは なんだろう

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Antenna

It was a information receiving port.
Just stay there waiting.
It has been solidifying my footing for decades so it won’t be blown away.
What can I send from here?

たこさんのかお


「たこさんだよ」
(これは ちがうな)と一瞬思うも 冷静に考えてみた

たこさんのかお で思い出すのは
本物の「タコ」ではなく
たこ焼き屋さんの たこさんキャラクターの顔 ではなかろうか
本物のタコさんより 親しみやすい

ならば、この顔も
たこさん としては 正解の1つではなかろうか。


Octopus’s face

“These are octopuses.”
(This is wrong)
I thought for a moment, but I thought about it calmly.

Octopus’s face reminds me of not a “real” octopus.
Isn’t it the face of the Takoyaki shop’s “octopus character”?
It looks like friendly than a real octopus.

Then octopus’s face, this might be one of the correct answers.

松枝と石コレクション


じめんには おもしろいものが いっぱい
ちいさな はな
すべすべの いし
ころころの み
きょうの たからもの
みんなあつめて とっておこう


玄関の一角に、拾った石を集めておくコーナーがあります。
時折、マツボックリ・ドングリ・ツバキの種・ヒノキの実なども混ざります。
大物を拾った時の記録です。
お正月近くだったので、なんだか和の雰囲気になり、描いてみたくなりました。
今の季節だと、少し涼やかな感じに見えます。

そこに置いてある容器がいっぱいになったら、お気に入りの石だけ残します。
丸の中に納まる程度に。
しかし、しばらく掃除できていなかったら


溢れかえることに…。
いつのまにやら、大きな石も増えてます。
掃除するために、一旦、


まとめました。
けっこうな量です。

帰ってきた子どもたちに、いつものように
「お気に入りだけ、丸のところに残すんだよ。」
と言ってみるものの、たまった思い出はなかなか整理できなさそうです。
…私も今いろいろ溜めているからなあ…。

置ききれなくなった石。
家の外にでも並べるといいだろうか。
どうしようか、しばらく眺めつつ、考えてみます。

芽の集まり


これから のびます
どんどん のびるよ
おおきなめ ちいさなめ
みていてね おおきくなったら うつしてね


夏のような暑さと 雨が降りそうな風
どちらもある日が増えました。
暑くなり始めも早かったから、梅雨も早いのでしょうか。

この絵は、秋に見かけた風景から描きました。
芽が伸びるのは、春・夏のイメージ。
最近は秋でもけっこう暑い日が長い年もあり、十分花をつけて種を残す時もあリます。

前は〇〇、今は□□。
体の中に入れて、更新して。
前と比較してよいことは、その比較を使う。
比較するとなんだかな、の時は何か違うアイディアをぼんやり、続けて考えてみる。

ぼんやりをする余白の時間。
勉強の期間が終わったところで、緑眺めて考えてみたいなあと
課題の締切に追われているのでした。

6色だんご




さくら
おもち
はっぱ
きなこ
みそ
しょうゆ

ただいま はつばいちゅう
まいにち やっています

げつ

すい
もく
きん

にち

ぜひ きてください

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私の住むところでは、桜はもう
「桜のじゅうたん」「花筏(はないかだ)」
葉桜になりつつあります。

あっという間に暖かくなり、あっという間に満開。
途中で少し雨には降られたけれど、咲き切りました。

花が終わらないうちに、近所の桜のある公園や川、神社仏閣の付近を散策。
花見をしてきました。

沈丁花はいつもどおり3月中旬に咲いていたけれど、全体的に今年は早め。
チューリップも、すでにピークか終わりかけ。
あっという間に暑い日々となりそうです。
春が終わらないうちに、と思って描きました。


鬼面と福枡


おにも ふくも
さあ ごいっしょに 
きたる はるを いわおう
いまがいちばん さむいじき
あとすこしだ えいや こら


久しぶりに、炒った豆を年の数だけ食べました。
小さい頃は、年の数だけ食べても足りなくて、何倍も食べていたのに。
たくさん食べられるおばあちゃんが、うらやましかった。

1粒ずつ食べて、20を超えたあたりで
「うーん、案外多いな…。」
とうとう食べ終えました。食べ応えあり。
歳を重ねたのだなと、おなかの豆の存在感で感じました。


今年は嬉しいことに、もう春めいています。
寒かった1月後半を過ぎて、日が長くなってきたら、もう春気分。
いつもならバレンタインデー過ぎにそう思いますが、今年は前倒しだったよう。

春になると何が嬉しいかというと、
・花がたくさん咲いて、いろどり豊か。
・それに合わせて、街に並ぶ服やグッズも明るい色が多い。
・気候がちょうどよくて、外に出歩きたくなるきっかけが増える。
というところでしょうか。

まあ、花粉症やチリホコリが多くて、空気も目鼻もかすみやすい日々にもなります。
それを含んでも、なにか新しいことがやれる気がして嬉しいのです。