新しい名刺を作ることにしました。
今後展示やイベントでお渡しできる、印象的なものを目指して。
とっておいてもらえる名刺になりますように。
開始にあたり、紙の選定、ロゴの配置や再作成、加工オプションを決め、それぞれ違う内容で見積取りしました。
エンボス加工を足すことで名刺としては高くなりますが、今回は印象に残るものを作ることを優先。
5月末から着手し、ようやく印刷まで進んで、ただいま色校正1回めを終えたところです。
なぜ名刺にこんなに時間が?ですよね。
今回はいくつか通常作成する方法と異なるやり取りと、見積依頼、並行して違う仕事をして中断していたため、時間がかかっています。
今回の流れ:
①カラーロゴ原画を描く
②紙を製造会社さんへ必要枚数を発注
→印刷会社さんへ発送してもらう。
③印刷会社さんから色校正をもらい、確認。【いまここです】
④色校正後に印刷し化粧裁ち(名刺サイズにきれいに裁断された状態)後
→エンボス加工会社さんへ送付。
⑤エンボス加工さんからエンボスの校正をもらい、確認
→エンボス加工開始。
⑥加工終了後発送→手元に届く。
という流れになります。
今までの過程の画像を、こちらにまとめておきます。
①カラーロゴ原画を描く。
カラーロゴを大きいサイズで描き、縮小して名刺に配置しました。
印刷会社さんとやり取りで
・カラーロゴは印刷は可能なサイズ。
・このロゴを使って同じサイズのエンボス加工は、再現が難しい。
とのご回答でした。
エンボス加工は今回の名刺でどうしても実現したかったため、専門の加工会社さんにお願いすることにしました。
ロゴは細かい部分の配置を変え、名刺サイズに変えても判別しやすくしました。
原画はA4サイズに、手描きで描いています。
最初は、ニッカーのデザイナースカラーを使い、ケント紙に描きました。
デザイナースカラーは細部を描きこみやすく、5時の角度にある濃いオレンジ色のにじみ具合もいい感じ。
全体的にとても発色がよく、きれいに仕上がります。柔らかい印象です。
混色すると原色よりも、どうしても彩度が落ちるため、できるだけそのままの色を使って彩色しました。
ただ、データ加工した段階しプリンターで出力すると、青い部分(10時の角度のバネ、7時の角度の斜線つきの雨だれ、3時の角度のギザギザ・星・渦巻き)の色調差がわかりづらいことが判明。
私は絵によって、デザイナースカラーとアクリルガッシュを使い分けています。
よく使うもう一方の絵具、ターナーのアクリルガッシュの原色に、マルマンのヴィフアール細目に描いてみることにしました。
アクリルガッシュの方は、11時の角度の黄色〜オレンジ色の部分、自分の持っている黄色で差が出づらかったため、混色しました。
やはりアクリルガッシュも混色しないほうが彩度が落ちないです。
ただ、自分の狙った色が持っている絵具になく、一部混色しました。
印刷時アクリルガッシュの方が彩度が落ちづらいため、この選択をしました。
アクリルガッシュはパキッとした印象。ポップな色合いです。
輪郭がはっきりしていて、Photoshopで画像の切り抜き加工もスムーズでした。
同じようにプリンターで出力し最初のものと比較して、後者のほうが印刷でそれぞれの色調差が明確だったため、こちらを名刺用ロゴデータにすることに決定。
②紙を製造会社さんへ必要枚数を発注
カラーロゴデータを完成したところで、事前に聞いていた枚数を大和板紙さんに発注。
使った用紙は、
大和板紙:バルキーボール(白)https://daiwaitagami.com/products/proid674/
大和板紙さんから、こちらの紙は活版印刷での印刷実績もあり、エンボスもうまくいくと思われるとのこと。
色鉛筆やペンで描いたり、消しゴムで消せるような紙質から選びました。
ショールームにて見本紙をいただき、実際に描いて・消してみました。
左上を拡大。
思いの外、色鉛筆の発色も良く、消しゴムでも消しやすくよかったです。
これを把握したうえでお願いしました。
③印刷会社さんから色校正をもらい、確認。
今回印刷をお願いしたのは、中本本店さんです。
「インサツビト」で実験的な面白い印刷をいろいろ手掛けられています。
インサツビト:https://insatsubito.jp/
色校正は、本番の印刷の前に色の出具合がイメージ通りにできているかの確認です。
誤植や設定ミスを防げることもあり、お願いしました。
色校正の全体像
右上を拡大
トリムマークが入ると、いよいよ印刷する気分になります。
紙の肌合いもいい感じです。
11時の角度の黄色五角形のみ、思っていた色合いと異なりました。
この部分をデータ修正し、再度色の確認をすることになりました。
今後どうなるか楽しみです。
また続きをお知らせします。