前後と左右のグラデーション

しばらく前に録画した番組を見ていたら、一瞬すてきな景色を見つけました。
それは、木の生えた小道を挟んで、左は茶系の麦畑、右は明るい緑の草原。
手前から奥にかけて徐々に色が暗くなっていく。
そして黄土色から深緑色の、奥の森を挟んで、さらに奥には青い山々。
それぞれグラデーションに見事に分かれていました。

メモ代わりにスケッチ。
雄大な景色の中で繰り返される色から、いろいろなアイディアをもらえました。

クロッキー(No.13)

コートを着た状態で眠り、なかなか起きませんでした。
チャンス!
いちばん難しかったのは、顔のパーツのバランスです。
思えば、最近はテレビを見ている横向きや後ろ向きの姿勢をよく描いており、その時は顔が描けていません。
これから徐々に、顔も見て描ける時をねらいたいです。

 
上の絵は初めの絵を描く前に描いたものです。
ぱぱっと描いたこちらの娘は、肩がすくんでしまいました。
バランスを測りながら描くと、もう少しうまく描けるかもしれません。
寒いけど、コートを着てあったかくて、そのまま寝ちゃったという状況は感じられます。

 
眠っていても、表情や体のパーツが動いていてどんどん変わっていきます。
それぞれのパーツに着目して描いてみました。
こちらはメモのように描いています。
描いている時にこういったメモのようなものでも、各絵のバランスをうまく配し、作品として見られるものが描ければいいですね。

 


こちらは、上の3つの絵を描く日より前に描いたもの。
動いているところを描いたため、頭部と胴体部分のバランスがずれています。
横顔を描きたくて、ずっと追っていたもの。
頭の立体感も着目していたのだと思います。

柔らかな体のパーツと、子どもならではの体のバランス・曲線。
それは、描いたら描いただけ、実物に迫っていける気がしました。

ある程度描くと、また新たな課題も発見し、次に越えるべき山が見えそうにも思いますが、まずは目の前にある山(=自分の中での課題)を登る(=達成する)ことを続けたいです。

また描きます。

クロッキー(No.12)

前回(クロッキーNo.11)「足」を描くのが苦手と感じて、意識的に足に注目して描いてみました。
小さい頃から、寝転んでいる時の足は描いてきました。
足の裏が見える足は、以前より描けるようになってきたような気がします。

やはり立った時の足の形を描くのには、コツがいります。
指の位置、関節での曲がり具合、足の指と足全体のバランスなど。

今回はテレビがついていない時の娘も描いてみました。
そういう時は、どうしても動き回ります。
指の形を1つ1つ見ながら描くのは、なかなか難しい。
動いている場合、じっとしている場合も含めて、描く量を重ねる必要がありますね。

先日、挿絵画家の方のお話を聞く機会がありました。
精緻な鉛筆画と、時に水彩画を描くその方は、制作する日々の中で、
・毎週水曜日にクロッキー描くことを日課としている。
・できるだけ毎日描くことを日課としているが、どうしても描けない時は、1本線を描いたことでも描いたことにしている。
ということをお聞きしました。

そして、4分に1枚、女性の人物クロッキーを描いた、クロッキー帳が8冊ほど並んでおり、見させていただきました。
丁寧に描きこむ前の、だいたいの形を把握するためという描き方でしたが、さすが精緻な描き方をされておられる画家さん。
おさえるべき線を無駄なく、的確に描かれている印象を受けました。
絵を描く時は、垂直と平行となる線を意識されているとのこと。

そのことを思い出し、少し描きました。

単純な線だけだと、モデルの動きや描き手の注目した点がさらに強調されますね。

それを踏まえつつ、もう少し描いてみました。

今回でクロッキー帳を1冊使い終え、新調しました。
今まではとにかく量を描きたいと思っていました。
描く力としてはまだまだです。
ただ、時には余白を生かして「作品」としての、クロッキーやスケッチをしてもいいかもしれない。
見せるためのクロッキー・スケッチも、時々試してみます。

また描きます。

クロッキー(No.11)

絵本制作中心だったところから、一息ついてクロッキーを再開しました。
前よりも幼児らしくなってきた娘。
唇がわりととがりがちなのは、私ゆずりかも。
指ちゅっちゅも以前より少なくなり、吸っていた指の爪が伸びるようになりました。
今後もっと話せるようになると、だんだんなくなっていくのではないでしょうか。

顔の輪郭は、以前よりつかめるようになってきました。
クロッキーよりは、デッサン、スケッチでしっかり描くのもよさそうです。

それにひきかえ、立った時の足の形はまだまだ。足の裏は赤ちゃん時期によく描いていたからか、まだかけるのですが。
立っていられる時間が増え、このような姿勢も描けるようになってきました。

足はこれから注視して描きたいです。
娘は描いている間にどんどん動いてしまいます。描いた絵を見ると、いろいろおかしなところが…。

描き慣れている部分とそうでない部分、ようやくかけるようになった姿勢など一望できたのが収穫でした。
ますます動くようになるけれど、その分話す内容もわかるようになったり、集中して何か遊ぶこともできるようになるでしょう。
腕や足など苦手な部分、全体のバランスを描くのに慣れる。
そして、描けるようになっても、見ずに感覚で描く以外に、細かなその人らしい動きや形を見逃さないのがポイントなのだと思いました。

また描きます。

カタツムリ着彩完了


5月から手がけていた、カタツムリの絵本の原画が完成しました。
私の場合、いつもは自分の文章と絵で絵本を作っています。
今回の絵本は、学生時代にストーリーテリング(覚えたおはなしを本を見ないで語ること)で、聴いた作品に絵をつけてみました。
これからこの作品を絵本の形として見られるように、スキャニング・文字付け・ごく簡単な製本をします。

8月は、絵本のワークショップの参加、最近出版された絵本の原画展を見に行く、絵本を作る友人たちに会う機会がありました。
「こんなお話はどうだろう」と絵本アイデアを10以上出してみたり、
「下絵を今までと違うやり方にしたらどうだろう」「配色や画材、今度はこうしてみようか」と、制作の次の方法についてどんどん考えるようになりました。
蒸し暑い空気の中に、すっと秋の風が入ってきたような、いい刺激をいっぱいもらいました。
これから作るのが楽しみです。

先ほどのワークショップの中で、ごく最近出版された絵本の「絵本のラストはどうなるか?」を、絵や文章で描くコーナーがありました。
私は全く思いつかず、
・最後の手前のページや裏表紙とのつながり
・絵本の帯に付いているコピーから
・物語の最後の方でお母さんが「手伝って」という言葉をヒントに
合計5案出してみました。

参加されている方の中には「絶対これでしょう!」と話され、実際のラストシーンにかなり近いものを描いている方もありました。すごい!
その他に、物語の中のエピソードからまた別の発想をした作品、ブラックユーモアを含んだ終わり方などがありました。作り手さんならではのストーリー展開もあり。
絵も丁寧に1枚を仕上げた人もあれば、いくつもバリエーションがある方など、作り手の数だけバリエーションがありました。

最終的に、なんとワークショップ講師の編集者の方より、私の作品を今回のベスト1に選んでいただきました。
ちなみに選ばれたのは、これでした。
【絵本の中で、お父さんが手巻き寿司の作り方の大きな紙を子どもたちに見せるシーンと、同様に、お母さんが片付けの手順の大きな紙を家族に見せるシーン
(片付けといっても、残りの具をどう食べるか・料理して作り変えるかなどを提案するもの)】
なかなかアイデア浮かばなかっただけに、選ばれた時は驚きました。

そして、コーナーで使われた、この絵本をいただきました。

手巻き寿司の絵がとてもおいしそうです。食べたくなります。

その後持ち帰って家の絵本の本棚に置いておいたら、娘が読みたいと持ってきました。
一緒に読んでいたら、途中までけっこう集中して読んでおりました。おお!
しかし、ラスト2シーン手前で、「やーん」と言って閉じてしまいました。
まだ2歳手前の娘には少しイメージがつかなかったのかな。
そのうち、娘とも手巻き寿司やりながら、絵本が楽しめるようになるのだろうなとも思いました。

8月ももう終わり。
蒸し暑かったこの夏、ようやく湿度が落ち着き、空気が秋の初めのようになってきました。
秋は、しばらくカタツムリの絵本制作に集中していたところから、
ホームページ更新や他の制作へと、やりたかったことを始めてみます。

カタツムリ 試着彩


試しに色を塗って様子を見てみました。
今回はいつも使っている絵具と替えてみました。
うずまきのところ、境目がきれいにでている部分とあいまいな部分があります。
色を大きく変えずに自然にうずまきが出るようになるのを希望しますが、思い通りにいかないものです。

背景全体に塗っている下地材が、よくも悪くもボワンとした色合いになっております。
一度これでやってみて、違う方がよければやり方を変えようかな。

着彩したカタツムリの殻が、水色・青などの青系の色になっているのには、ちょっとした訳があります。
これは後々全体が見られると、「そういうことね」となると思います。

続きを描いていきます。

クロッキー(No.10)

1枚に大きく描いてみました。
気に入ったテレビ番組がついていると、集中して見てくれます。クロッキー・スケッチはこの時間ならまとまって取れることがわかりました。
以前は描いていると、「わたしも描く!」という感じに鉛筆を取られてしまいましたが、代わりの鉛筆とスケッチブックを渡すと、それで自分もまねっこして描くように。
前回から描いていると「誰?」というように、描いている絵を指さしてニコニコしています。「(娘の名)ちゃんだよ。」と言うとさらに嬉しそうでした。

とはいえ、テレビがついていると、そちらが気になるようです。
テレビ見ながら、鉛筆をくわえてみたり、かじってみたり。
出ていたコードをつかんでテレビを見ていました。

↑この時、初めは渡された鉛筆で私のスケッチブックにぐるぐる描いていました。(右上)
私が娘用のスケッチブックを渡すと、そちらに描くように。

立ったり座ったり描いてみたり。

テレビで気になる音が流れると、そちらに戻っていきました。
後ろから描いていると、娘は気にならないようです。横向きにして、目線に私が入ってくると、どんなことをやっているか動きたい、触りたいようです。
テレビのついていない時にも、日常のさりげない動作なども描けるように、スケッチブックを出す機会を少しずつ増やしてみようと考えています。

また描きます。

アジサイ


今度絵本に描きたいアジサイ、まずはスケッチです。
咲き始めたものと、咲きほこったものの両方を描いてみました。
実際の花よりも花のまとまりが広がってしまったようにも思います。
こうやって描くと、アジサイはとってもゴージャス。

最終的にはもっとシンプルな形にしていきます。
・きゅっとまとまった球体にする
・なにか希望を感じるような花の開き方
次に描くときはこの2つを念頭に。
花をそのまま描いて形を手に覚えさせてから、だんだんとそぎ落としていきます。

カタツムリ

絵本の下絵を描くにあたって、このあたりにいるカタツムリを、本を参考にメモ代わりに描いてみました。

カタツムリに関する本を読みこんでみると、知らなかったことがいっぱいでした。
・カタツムリは日本に800種ほどいる。
・オスとメスの区別がない雌雄同体。
・殻の上側が平らなもの、
 殻に毛のようなものが生えているもの、
 殻が赤・緑・黄などのカラフルな種類のものもいる。
・ナメクジとカタツムリは同じ仲間。
などなど…

今回の絵本はシンプルな絵にしたいです。
たくさん描いて、多様なカタツムリの世界を出せたらなと考えています。

もう少しすると、カタツムリに出会いやすい季節になります。
直接会って、その環境も一緒に描けたらいいな。
背景の草・岩・苔などもスケッチしたいです。

クロッキー(No.9)

前回、厳しい師匠(娘)に、描いている途中の絵をぐちゃぐちゃされてしまったので
[クロッキー(No.8)]

試しに写真を見ながら、描いてみました。




近所を散歩した時と、傘をもらってわくわくしている様子です。

自分のやりたいことがしっかりしてきました。
やりたいことが相手にも伝わるようになりました。
まだわかりやすい言葉にはなっていませんが、
身振り手振りやちょっと発する言葉で伝わってきます。

だいぶ幼児に近づきつつあります。

写真だと、じっくりゆっくり見て描けるメリットはありますが、
なんとなく平面的。
多方向から見て描けるわけではないのと、臨場感が少し薄いです。

なので、厳しい師匠が大好きなテレビ番組を見ているスキをねらって
描いてみました。

立体感が感じやすいこともあり、特に頭あたりは形を意識して描けました。


娘は20分くらいはテレビに集中していましたが、途中で私の動きが気になり始めました。
描いている絵を指差して、私を見てニコッとしていました。
私が「(娘の名)ちゃんだよ。」と言うと嬉しそうでした。


少し鉛筆が持っていかれて、下のように右側頭部分に落書きされてしまいましたが。

ベビーチェア(バンボ)から、描いている私の足に移動して座っていました。

この調子だと、娘が起きている時間でもまた描けるようになりそうです。
娘がなにか集中している時や、こちらの鉛筆を取らなさそうなタイミングがよさそうです。
もう少し大きくなれば、「お母さんは絵を描いている・仕事しているから、こちらで遊んでいてね。」が、できるようになるかもしれない…!

また描きます。