森の続き ― 杜


先日描いた田んぼの中の神社の森(杜)を描いています。
神社の森なので、「杜」の方がより近いかと思い、今回は「杜」としました。

今回は習作。
マーカー(copic ciao)でどんな表現ができるかと描いてみました。
曲線の細かな幾何学模様は、マーカーだとくっきり出て、向いているようです。
テキスタイルのデザインにも合いそうです。

この紙にはジェッソを塗布していて、鮮やかに発色しますが、じんわりにじみます。
マンガのイラストを描くような紙、つるつるしたケント紙の方がにじまず済むのかな?

透明水彩で描いた試作は、また次回に紹介します。

いつも通る田んぼ道の真ん中にある
神社の森を定点観察しています。

季節によって
花が咲く 緑が萌える 紅葉 葉が落ちる
などの変化があります。

浮島のようで、見るたびに美しく不思議で見とれます。

クロッキー(No.15)

ある日、スケッチブックを片付けようとしたら
娘「(スケッチブックに絵を)かきたいー」と。

遊んでいたおもちゃを片付け、
引出しから鉛筆の入った箱を出してきました。

娘「いっしょにかこう」「おかあさん じょうずに かいてね」

今までは私が描いているところに、自分も鉛筆を持って加わっていました。
私側からすると、制作の中断ですね。
それが今回「一緒に描こう」となって、娘も別にスケッチブックで描くことになりました。
びっくりしました。

年末に私と同じ・表紙サイズ違いのスケッチブックを、娘用に買いました。
同じものを使えるのが嬉しいようです。


娘を見ながら描く時間が増え、描きやすくなりました…!
今回はクロッキーというよりも、スケッチです。


紙それぞれを、15分くらいで描きました。
前は遠くで描いていても、すぐに中断させられることが多かったので、
これだけ近いところで描けるになったのだなあと成長を感じました。
私の絵の方は、まだまだですが。
これから描き続けることで変化するのも楽しみです。

それぞれのスケッチブックに描いていたところ、
娘「うさぎさんだよ」と見せてくれました。

たしかにうさぎっぽい。
私が娘のスケッチブックに「うさぎさん」と書くと
娘「これ かいたら だめよ」と怒られ、私の文字を消しゴムで消していました。

スケッチブックの横側から見ていた私の位置からも、うさぎらしい耳が見られました。
どちらの向きでも楽しめる絵。おもしろい。

私が夢中になって描いていて、私のスケッチブックと娘のスケッチブックが重なってしまったら
娘「やめて」
と、はらいのけられてしまいました。
これから、もっとしっかりしてくるんだろうな。
そして、描きやすくなってくるのかも。
大きくなって、「描かないで!」と言われ、描きづらくなるまでは続けてみたいです。

また描きます。

クロッキー(No.14)

久しぶりにクロッキーを更新します。
昨年12月から4月初めまでのクロッキーより抜粋してみました。

この頃は、テレビを見ている様子を描くことが多かったです。
あるいは、お絵かきしたりなにか物を持っている時など、意識が別の場所に集中しているのをねらって描いていました。

左向きの横顔や


後ろから見た様子

右向きの横顔も

娘「これは?」
私「(娘)ちゃんの横顔だよ。」
娘「あーそうなの」

少しうつむいている様子も追加して。

じっとしている時間にはじっくり描けてうれしい

動いている時は単純な線に

描いているうちに、必要な線が見えてくる時も。


手探りで形を取り

一部分から全体像をとらえたいところ。

目・鼻・口のバランスを試しています。
横顔の頭部の形とバランスも迷っていました。

横顔で目の引っ込んだ様子、頬のぷっくりした様子をとらえることに慣れてきた頃です。

全体像も少し描きやすくなりました。

とはいえ、まだまだ本人の顔からは少し離れています。

寝ている時間も短くなり、途中で起きてしまいました。
途中描きで終えてみました。

娘のこの頃は、
・母がスケッチ・クロッキーを描くのが気になる。
・私も同じスケッチブックに描きたい。
そのため、中断を余儀なくされ、とにかく慌てて描いていました。

最近描いたものを続けて更新します。
また描きます。

描き進めています


先月描いていた絵本の原画、続きを描いています。
まだまだ先はあります。
こちらは描き終えたものですが、これ以外のものを並行して描いています。

シンプルゆえの難しさ。
描けた時の喜び。
絵本以外の絵も描いております。
またそれもアップします。

下絵と原画を描く


下絵:主にコピー用紙に鉛筆で描いています。「下絵」を本の形にした「ダミー本」も含め、よく作っていました。
原画:絵本にするために、水彩紙に絵具などで描いています。「下絵」ができた後に描いていました。

ワークショップに行っていた時期は、ほぼ下絵を作成していました。
構図やページをめくった後の展開など、何度も吟味します。
今でも、絵本を作る=下絵を描く 時間が多いです。

ただ、やはり絵本で大事なのは「絵」。
原画でも、それ以外の作品でも、絵具や色鉛筆、ペンなどで色もつけて描きたい。

この頃は最近の描き方を見直し、
 シンプルな形
 鮮やかで美しい色が際立つ
ように、画材や紙、筆などの道具も見直したり、使い方を変えたり、実験中です。
これまでのみずみずしさを出す描き方も、絵によっては描いてみたい。
融合して描く絵もできたらと思っています。

寒かった冬もピークが過ぎ、だんだん春めいてきました。
日差しが強くなり、周りの景色の色が明るく感じます。
また描くのがさらに楽しくなりそうです。

2018年あけましておめでとうございます


新しい年がやってきました。
あけましておめでとうございます。
本年もご覧いただきありがとうございます。

昨年は、ブログの「苔庭」で、クロッキーをアップすることが多かったです。
今年はクロッキーも継続しながら、他の制作物や絵・文章を出していきたいです。
作っている絵本の下絵などを交えながら。

作り続けていくことは、本当に楽しいです。
作っていることで、やっていなかったら出会えなかった世界や方々を知ることもあります。
同じように、何かを始めたり続けたりすることで、新たな深み・味・視点が広がること、あります。
いつもどこか新しい、ものの見方ができる人になりたいです。

それでは、今年もどうぞよろしくお願いします。

前後と左右のグラデーション

しばらく前に録画した番組を見ていたら、一瞬すてきな景色を見つけました。
それは、木の生えた小道を挟んで、左は茶系の麦畑、右は明るい緑の草原。
手前から奥にかけて徐々に色が暗くなっていく。
そして黄土色から深緑色の、奥の森を挟んで、さらに奥には青い山々。
それぞれグラデーションに見事に分かれていました。

メモ代わりにスケッチ。
雄大な景色の中で繰り返される色から、いろいろなアイディアをもらえました。

クロッキー(No.13)

コートを着た状態で眠り、なかなか起きませんでした。
チャンス!
いちばん難しかったのは、顔のパーツのバランスです。
思えば、最近はテレビを見ている横向きや後ろ向きの姿勢をよく描いており、その時は顔が描けていません。
これから徐々に、顔も見て描ける時をねらいたいです。

 
上の絵は初めの絵を描く前に描いたものです。
ぱぱっと描いたこちらの娘は、肩がすくんでしまいました。
バランスを測りながら描くと、もう少しうまく描けるかもしれません。
寒いけど、コートを着てあったかくて、そのまま寝ちゃったという状況は感じられます。

 
眠っていても、表情や体のパーツが動いていてどんどん変わっていきます。
それぞれのパーツに着目して描いてみました。
こちらはメモのように描いています。
描いている時にこういったメモのようなものでも、各絵のバランスをうまく配し、作品として見られるものが描ければいいですね。

 


こちらは、上の3つの絵を描く日より前に描いたもの。
動いているところを描いたため、頭部と胴体部分のバランスがずれています。
横顔を描きたくて、ずっと追っていたもの。
頭の立体感も着目していたのだと思います。

柔らかな体のパーツと、子どもならではの体のバランス・曲線。
それは、描いたら描いただけ、実物に迫っていける気がしました。

ある程度描くと、また新たな課題も発見し、次に越えるべき山が見えそうにも思いますが、まずは目の前にある山(=自分の中での課題)を登る(=達成する)ことを続けたいです。

また描きます。

クロッキー(No.12)

前回(クロッキーNo.11)「足」を描くのが苦手と感じて、意識的に足に注目して描いてみました。
小さい頃から、寝転んでいる時の足は描いてきました。
足の裏が見える足は、以前より描けるようになってきたような気がします。

やはり立った時の足の形を描くのには、コツがいります。
指の位置、関節での曲がり具合、足の指と足全体のバランスなど。

今回はテレビがついていない時の娘も描いてみました。
そういう時は、どうしても動き回ります。
指の形を1つ1つ見ながら描くのは、なかなか難しい。
動いている場合、じっとしている場合も含めて、描く量を重ねる必要がありますね。

先日、挿絵画家の方のお話を聞く機会がありました。
精緻な鉛筆画と、時に水彩画を描くその方は、制作する日々の中で、
・毎週水曜日にクロッキー描くことを日課としている。
・できるだけ毎日描くことを日課としているが、どうしても描けない時は、1本線を描いたことでも描いたことにしている。
ということをお聞きしました。

そして、4分に1枚、女性の人物クロッキーを描いた、クロッキー帳が8冊ほど並んでおり、見させていただきました。
丁寧に描きこむ前の、だいたいの形を把握するためという描き方でしたが、さすが精緻な描き方をされておられる画家さん。
おさえるべき線を無駄なく、的確に描かれている印象を受けました。
絵を描く時は、垂直と平行となる線を意識されているとのこと。

そのことを思い出し、少し描きました。

単純な線だけだと、モデルの動きや描き手の注目した点がさらに強調されますね。

それを踏まえつつ、もう少し描いてみました。

今回でクロッキー帳を1冊使い終え、新調しました。
今まではとにかく量を描きたいと思っていました。
描く力としてはまだまだです。
ただ、時には余白を生かして「作品」としての、クロッキーやスケッチをしてもいいかもしれない。
見せるためのクロッキー・スケッチも、時々試してみます。

また描きます。